生分解性という小難しい話ですが人間にとって大切な事です。

こんにちは。こんばんは。

ここのところ、あれだけ降らなかった雨が降り、気温も下がったり、上がったりとまさに三寒四温。もうすぐ春本番です。冬の枯れ草に混じって、新しい緑の草が少しづつ増えてきました。そんな季節。是非TENNENのアイテムを手にとってみて、触って、試着して。。 感じてもらいたいところです。天然繊維の素晴らしさはその成り立ちからくる肌触りと機能にあります。自然のものだから気持ちがいい。単純でわかりやすいこのフィーリングを身にまとって外へ遊びに行きましょう。

ところで 上の画像ですが、すべて海岸に落ちていたゴミです。

さて、巷では「プラスティックフリー」やら「マイクロプラスティック」やら、メディア含めてかなり取り上げられています。使い捨てのストローを廃止したり、レジ袋を廃止したりと。特にヨーロッパ中心にかなりの勢いで言われています。プラスティックは現実的に「今」まさに海洋環境への大きなダメージを拡大しつつあります。50年後には海洋生物の質量を上回ると言われている深刻な問題になっています。さらに、そのプラスティックが2mm以下になると「マイクロプラスティック」と言われ私たちの体内にも検出されるほど深刻です。プラスティックの原料は「石油」です。プラスティックは便利な材料ですが、一度作られると自然に還る事はほぼできません。

ん?? 洋服と何が関係あるの????? と思った方。ですよね。あまりピンときません。

しかし、洋服もゴミになる要因の一つと考えるとかなり深刻な状況なんです。

なぜ?って。

先ほど、説明した通りプラスティックは石油からできています。一度、固形物に変わると、そのほとんどは自然に分解されません。その指標を「生分解性」と言います。では、石油からできている洋服って???? さて何でしょう。それはいわゆる合成繊維です。具体的にはポリエステルやナイロンですね。 ちょっと待ってください。否定しているわけではありません。その歴史はそれぞれ天然繊維の代替繊維として1940年代に歴史が始まりました。それは安価で丈夫で加工しやすいとして、瞬く間に広がっていきました。そして我々日常になくてはならない素材になっていったのです。

では何が問題なのか??? アパレル産業はとても大きな産業です。CO2の排出量は世界で2番と言われているほどです。ここにきて生産量はますます右肩上がり、しかもファストファッションが主役の現在、今までの洋服の価値観は大きく変化をしています。しかも合成繊維は洋服全体の半分以上を担っているなくてはならない繊維です。

確かに便利です、しかしここにきて海洋環境、自然環境がプラスティックに汚染されている事は間違いなく、実は洋服もその問題に直面しているのです。マイクロファイバーはその微細さで、海にダイレクトに流れます。一回の洗濯で3000本が排水溝に流れて行きます。また繊維のゴミは増えているので、その管理次第では自然へのインパクトは拭えないでしょう。

そのような背景から、私たちは未来に向けて今一度、新しい天然繊維のあり方を構築するべく手段をいくつかとっています。その一つが「生分解性100%の洋服」と「新たなリサイクルシステム」なんです。

その結果、私たちは合成繊維以外のチョイス(選択)を根拠を持って提案する事ができるのです。

もちろん天然繊維の本来持つ自然の強さや機能も見直しています。

私たちは自然界の一部です。その自然が機能しなくなると人間も生きてはいけません。

その循環が滞ってはいけないと思っています。それが人間が心地よく最高に幸せに生きていく最も大事な事だと思っています。

人間は生き物のなかで唯一、ゴミを産みます。

だからこそ、その事をコントロールできるのも人間なのです。

どうか消費者が選択できるマーケットへ。

Feb 25, 2019 | Category:news