オーガニックコットンを作っています。

テンネンでは千葉県鴨川市にある小高い山の上にある休耕田を生かして、初めてのオーガニックコットンの畑を「テンネンオーガニックコットンファーム」と称して始めました。

チャレンジです。

大きさは1反ないくらいで、だいたい200坪くらいでしょうか。
もちろん元々はお米を作っていたので、粘土質です。
苗を植えたのは8/上旬。約2ヶ月以上遅れてしまいました。
初めてやってみたのですが、やはり自然の摂理にのる事は大事だと痛感です。
遅れたせいもあり、コットンの綿がなかなか開きません。
でも社長の茨城農場では順調に育ち、コットンボールの収穫が始まったそうです。
さて、このコットン畑ですがこれはこれでかなり大変です。
まずは鴨川ファームは開墾から始めました。
長年放置してあったため、強い根の竹や藤。さらに雑草は木化してまして、太く強く。
そんな場所をもちろん人力で開墾して行きました。さらに地元の方の協力もあり、トラクターなどで土を起こして、水が畑にたまらないよう、周りに溝を掘り、イノシシ対策として電柵をはりました。農業です。これは間違いなく農業です。
さて畑の形はできて、いざ苗を植え始めましたが、固い粘土質のために悪戦苦闘です。
さらに今年の夏は暑かった。とにかく暑かった。熱中症になりかけた事数回。しかも雑草の伸びが半端なく、いっそ除草剤をぶちまけてやろうかと(笑)なんども思いました。オーガニックコットンなのでそういう事はもちろんしませんが、苦労は経験できました。台風も来る。

さて、そこまでしてなんでコットン畑をやるのか??????

そこです。そこが重要なんです。

現在、日本でつくらているコットンはほぼ100%に近く輸入に頼っています。食べ物より輸入に頼っています。
この輸入がなんらかの理由でストップしたら、日本製はほぼ壊滅する事になります。
という事は日本の産地や産業はほぼ消滅するでしょう。

だから作るんです。

食べ物は地産地消という言葉は認識されつつありますが、衣類に関してはまだ成り立たっていません。
本当に安全、安心。信頼。などは身近な存在であればあるほど得られると思っています。
衣類もそうじゃないでしょうか?

そして衣料は農業と強く結びついているんです。
だから同じ品種でも毎年出来も違います。
ちょっと固かったり、ハリがあったり、なかったりと。
まさにキュウリやトマトと一緒なんです。

ちなみに衣類としての日本製は全供給量のほぼ3%。3%しかないんですよ!
その衣料を仮にコットン製のTシャツに換算し、それに必要なコットン畑の面積を換算すると、約江戸川区の面積が必要です。土地もやはり必要になってきますね。江戸川区のみなさま協力をお願いします。笑

今年は2ヶ月遅れが不出来に終わりそうですが、来年は豊作にしたいと思っていますし、畑も広げます。

コットン畑の輪もどんどん広げて行きたいと思います。現在、日本でも東北コットンや独自に進めているメーカーもありますが、まだまだ少ないです。

なのでコットン畑をやりませんか?何より自然の中で、汗を流しながら土と戯れる。本当に気持ちいいんです。

僕らはもっと洋服作りを身近に感じてもらいたいし、奥深さや難しさ、素晴らしさをもっと知ってもらいたいのです。本当に洋服つくりは面白いんです。天然繊維は農業から始まります。興味ある方は是非、遊びにきてくださいねー。
できれば手伝ってくれる方がいつでもウエルカムですよ! キャンプでもしながら楽しくやりましょう!

 

 

Dec 14, 2018 | Category:news