理屈抜きなやつ。

最近。「サステナブル」が大流行りですね。
世界的な潮流。私たちアパレルの分野でももう「サステナブルフィーバー」です。SDGsも追い風要因かと。
良いことだとは思いますが、本質的なこともビジネス同様に追求していきたいところです。

こんにちは。こんばんは。

相変わらずの機能的・サステナブル的表現が多い中。やれ認証表示やらエビデンスやらで、洋服が説明書の内容みたいになってるのも、最近の潮流なのかなと。「快適を数字で説明する」。そんな感じではないでしょうか。そんな中、最近個人的に着るアイテムでどうも説明しづらいものがあるんです。なんだかとても気持ちよくって、つい着たくなるTシャツがあるんです。それはブラボーTEEの藍染バージョン。



なんでしょうか。肌にしっくりくる感じ。
しっとり、しっくり、ゆったり。そんな感じ。
「感じ」ばっかりになるんですが、どうもうまく言語化できない気持ちよさなんです。っていうか、そもそも「気持ちいい」なんて言語化できるのか? それを証明するために大袈裟な機能表現やら、証明書なんてものが必要になるんだけど、それそのものが気持ちいいかどうかなんて、わかりっこないわけで。個人差もあるもんだからなんとも言えないと思うのが正直なところ。

でも書きますよ。アピールポイントは。そりゃ商売の側面もありますから。売り込みますよ。でも。でも。本当にこれは理屈では表現できないんです。天然繊維というのはそういうものが多いような気がします。




ある有名な建築家の方と仕事をしていた時にその方は言うんです。
「なんだか良い」ということもとても大切な事なんですよ。と。

説明できないけど「いいよね!」。この感覚。そういう感性も洋服には必要なんじゃないかと、最近こういう時代だからこそ思ってしまいます。
純粋に「かっこいい」と「かかわいい」とかも僕らには必要だったのが、いつの間にかスペックが重要視されて、そこに頼るようになっている、もっと「個人の感情」や「感覚」を大事にしてもいいのではと思ってしまう。いやそれこそ自由という事なのではと。我々が知っている洋服の本質なのでは?と懐かしい日々を思ってしまうのは懐古的なのか。

皆さんはどうでしょうか?

Apr 8, 2021 | Category:news