プラスティックは悪なのか。

今、私は机の前の椅子に座っています。さてそこからプラスティックを使用したものを探してみましょう。まず、ボールペン。電卓。ミントのケース。メガネケース。時計。ノートの表紙。iPhoneのケース。マウス。pcのキーボード? dvdのケース。。。とにかく。とにかく。あらゆる場所にプラスティックは溢れています。僕らにとっては短な材料。軽くて、壊れにくくて、安価です。便利ですね。

ところで、そんなにプラスティックを邪険に扱わなくても。だって本当に便利なんだよね。軽いし、丈夫だし、安いし。とは言っても現在、世界では年間約800万トンのプラスティックが、ごみとして海に投げれているとも言われています。これはジャンボジェット機5万機に相当します。ってオイオイ。。。。。

そんなプラスティック君。今自然界では厄介者になってます。特に海の中ではいらない物質としてクジラ君やイルカ君。イワシ君にさんま君。アザラシ君や海亀さんなんかも被害にあってます。そうです、人間だけのものでない地球ですが、全ての生態系の問題になってますよね。「海洋プラスティック問題」。

先ほども記したように、プラスティックには様々な長所があります。しかしその一方、廃棄されたときに腐らないがゆえに、ゴミが集積し自然界では問題になります。
木の葉は地面に落ちるとバクテリアの働きで腐り土に還るので環境問題は生じません。しかし、プラスティックは腐らないので土に埋めても分解されず環境問題となります。
プラスティックは炭素と水素が主体の化合物なので燃えます。しかし、プラスティックの原料である石油は化石燃料なので、燃えた後に生じる二酸化炭素が大気中に増加することによって地球温暖化の原因となります。
このように便利なプラスティックなのに、使い終わったときのことを考えて設計しなければならない時代が来ているのです。

さて、そんなプラスティック。悪なのでしょうか?善なのでしょうか?答えはどちらでもありません。なぜどちらでもないのかというと、それは使い方次第でどちらにでも転ぶ。という事です。例えば、tennenはアパレルなので、洋服に例えるとプラスティックはポリエステルやナイロンといった石油由来の原料になります。しかし、だからと言ってポリエステルを真っ向から否定するのはどうかと。合繊は現代において、アウトドアや作業をする方中心に大きく支えられ、なくてはならない原料になってます。今非常に大きな問題になっているのは、レジ袋やプラスティックのスプーンやフォークなど一回使って捨ててしまう物。「使い捨て」の物。これが問題なのです。長く愛用して、大切に使う分にはプラスティックも別に良いと思いますが、「使い捨て」「シングルユース」「single use」。この行為が地球に危機をもたらす大きな要因です。

ではどうすればいいか?

ゴミを出しているのは全て人間です。ここでいうゴミというのは自然界に戻らずに残ってしまう物を指します。出すのが人間なら減らすのも人間しかいません。私たちは新しいステージにいよいよ突入しました。僕らの身の回り。生活を少し変化させて新しいハッピーな生き方に転換しましょう。それは今日からでもできます。コンビニでコーヒーを買うときはタンブラーを持って、プラスティックのフタは使用しない。宣伝ではないですが、ローソンならタンブラーを持っていけば10円引きですよ。しかもなんだかかっこいい。

レジで「袋はいらないです」。うん かっこいい。

マイスプーン、マイ箸なんて上級者レベルでかっこいい。

海に行ってワンハンドビーチクリーン。これもかっこいい。(海から上がるときにゴミを一つ拾って帰る)

犬の散歩の時にウンチもそうですが、ゴミも一つ拾って帰る。超絶かっこいい。

かっこいい事したいですね。

マイバックを使ってレジ袋を減らしたり、安くすぐ壊れるもの、飽きるものではなく、長く使えるという基準で物を選択する。便利だけではなく。そんな時代に突入しました。全ては私たちの手に委ねられています。地球から生まれ、地球に還るもの。そんな意識が重要なのでは思います。

これからのかっこいいはこんな感じじゃないでしょうか。

自然に強制を加えてはならず、むしろ、これに従うべきなり。エピクロス(古代ギリシアの哲学者 / 紀元前341~前270)

我々が今挑戦しているのは、世界の人口の6%にしかすぎない人間が、全地球の半分以上の自然資源をほしいままに濫費しているという、現代社会の物質文明の倫理そのものなのだ。デニス・ヘイズ(米国の環境活動家、アースデイ提唱者 / 1944~)

Jan 29, 2020 | Category:blog, column