クラウドファンディング「makuake」tennen BORO Tee。近日公開。part3

まさに梅雨の長雨。皆様どうお過ごしでしょうか?
九州をはじめとした豪雨災害。どうかこれ以上被害が出ない事を祈っています。ここ近年の災害レベルは本当に確実に上がっている気がします。
皆様、こんにちは。こんばんは。

今回は7/14公開間近!である、クラウドファンディング「makuake」tennen BORO Teeの苦労話を一つ。
そもそも、このボロTEEですが、廃棄されたコットン100%の衣類の中で、白いもの・綺麗なものを選別して、それらを「ワタ」にします。
「ワタ」ができましたら次に「糸」にするんですが、糸にする工程って実は単純じゃないんです。天然繊維、特にコットンは「ワタ」から紡いで行くのですが、コットンの種類もたくさんあります。

破棄された衣類を運ぶ作業。

今回のプロジェクトは「廃棄されたコットン製品から、新しく製品を作る」プロジェクトなので、繊維の長さもバラバラで、しかも最も大きな壁はコットン100%で回収したはずの製品ですが、ワタにしてみると「コットン100%じゃない!!!!!」んです。

こちらが破棄されたコットン製品からできたワタです。

これは生分解性にも繋がる話なのですが、生地がコットン100%でも、縫い糸や芯地、衿についているブランドネームなどはポリエステルのような合成繊維なわけです。ですから混率もロット毎に変わります。

しかし!私たちが目指すのはコットン100%のリサイクルです。ですからそこを目指すために試行錯誤しています。


糸を作る段階で、合成繊維はしこたま繊維長が長いので、それらが混じると、コットンとの繊維長の差異が糸を作る段階で悪さするんです。

光っている糸は全て合成繊維です。


しかも我々の最終的なゴールは「天然繊維100%でリサイクルを実現する事」また、「従来の方法と変わらないクオリティー」をゴールとしています。
ですから、この段階でもなるべく多くの合成繊維を取り除く作業が必要なわけです。この作業は紡績のノウハウで、詳しく書くことはできないのですが、かなりの大変なことなのは間違いありません。しかし、それでもTシャツができるまでの細い糸にするには、強度が必要なので、バージンのコットンを50%ほど入れないとできません。そういう意味ではこの「tennen BORO tee」はやっとスタートラインに立てた感じです。目指すは「コットン100%で、細い糸を作る」事なんです。でも今回こうしてBORO tee 1号が生まれた事は、ものすごく大きな事だと思っています。これからさらにバージョンアップして行きます!どうか皆様応援よろしくお願いします!このような事が、環境負荷を軽減する、一つの手段で、これから重要な役割をになって行くと信じています。可能性は大きい!。地球の健康な循環は、そこに住む、我々人間や動物、自然が全て健全に循環しなくてはいけません。共感していただいた皆様、どうかよろしくお願いします。

Jul 11, 2020 | Category:news