日本製崩壊!!??あなたならどう考える??衝撃的なタイトルですいません。

メイド・イン・ジャパン。 Made in Japan。日本製。

日本はモノつくり大国として世界中でその技術の素晴らしさが信頼・認識されていて、人気があります。いろんな分野でその丁寧さと完成度の高さ、職人さんの愛情のこもった日本製のモノが多く存在し、今なお職人さんたちが誇りを持って日々モノつくりに挑んでいる。

アパレルに目を向けてみるとどうだろうか?

先日、ある帽子メーカーに行ってきた。
色々な話をする中で、工場の話になり。
都内を例にすると、もともと帽子工場には家族経営的な小規模な工場が多く、また帽子特有の立体的な特徴から縫製には職人的な要素が強く、かなりの経験と技術がいる仕事なのだが、この世界も高齢化と海外への生産拠点の移動により、衰退の道へと進んでいるのだそうだ。その帽子メーカーの社長は言っていました。

「もう崩壊していますよ。。。。」と。「持ってあと2〜3年じゃないですか?」

マジか。。。。。 そんなに?と思わずつぶやいてしまった。

もちろん薄々は感じていたし、カットソー工場も多く閉鎖し、それに歯止めがきかない現状も理解している。が、初めてもう「日本製=崩壊している」と聞き、かなりあせった。

高齢化が進み後継者もいない中、新たな設備投資や新しい技術開発につながるモチベーションは日々低下し、やがて閉鎖していってしまう。自分たちの子供にはこんなきつい仕事はさせたくない、と。生産工場も中国から工賃の安いバングラデシュなどに移転をはじめていたり、彼らの技術も今や日本を追い抜いているとすれば、安くて品質の良い製品であれば多くのお客さんはどこの産地であろうと関係なく、そちらを購入するであろう。では比較的若く、まだモチベーションがある工場はどうしているか?その帽子工場もそうだったのだが、自社ブランドを作り、直接ユーザーへ売ることも始めている。そう。よくいうファクトリーブランドってやつです。最近は帽子工場だけでなく、丸編みのカットソー工場だったり、縫製工場、プリント工場などがこのような形態で販売を始めている。

現在、アパレルメーカー大手は海外生産中心で組み立てられ、小ロットで価値が高いものが当然日本生産になるのだが、稼働している工場のほとんどは大手や商社などに抑えられてしまい、我々のような小さなブランドははじき出されてしまうのだ。その上工場が閉鎖を余儀なくされれば選択肢はどんどんなくなり、もう日本で服は作れなくなってしまう。

その帽子メーカーに小さなアパレルブランドはこれからどうしていけばいいのですか?と逆に聞いたところ、作る機能を持つしかないですね。と返事がきた。

近い将来、日本製のアパレルが消滅こそはしないものの工場が直接ユーザーと商売をする形態が増えてくるということは、今ある工場とユーザーの間にある業態が薄れて行くということではないでしょうか?その前に、今目の前にある人材不足や技術の継承、縫製工賃の上昇などとどう向き合っていけばいいのだろうか??

このままでは日本のアパレル産業の業態は変わり、日本製のアパレルはますます神話となっていく一方、細やかで優れた日本の技術力は追い抜かれるどころか、消滅してしまうものもあるだろう。

その中でテンネンは日本製にこだわり、自国でのアパレルの仕組みをサステナブルな観点からも再構築しようとしているが、決して周りの環境は風速25m以上の台風並みの向かい風であることは間違いなさそうです。さて、どう舵取りすればいいものか?

私たちテンネンチームが考えているアイデアは画期的だと信じています。それは必ず人に役立ち、自然環境に負荷をかけない新しいシステムだと信じてチャレンジしています。しかしながらでこの現状をさらに打ち破るにはもっとクレイジーにならないと乗り越えられないかもしれません。もっとクレイジーに。さらにクレイジーに。そこには過去や実績、さらに固定概念や常識、しがらみ、すべてぬぐい捨てて信じる気持ちと今こそ力合わせて考え乗り越える時期のような気がします。あなたならどうしますか????

So don’t ask if your dreams are crazy. Ask if they’re crazy enough.

「その夢を実現するのはクレイジーなことかを問うのではなく、

実現するのに十分クレイジーな夢かどうかを問うことだ」(nikeより引用)

Stay positive!  Stay creative! and Think Big! 

May 29, 2019 | Category:news