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TNJ002

Twill Knit Jacket

28,600 yen (税込)

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天然繊維100%(自然分解100%)で、柔らかくて、ストレッチがあって、着心地がいい。
そんなジャケットを作るにはどうしたらいいのか。

まずは素材をどうしようか?

ちゃんとしてなさそうで、ちゃんとしてる。着心地が良くてリラックスできる。
袖を通したらつい気を許しちゃうような。抜け感を感じる。
そんなジャケットを作りたい。それにはまずは素材。これは今までも取り組んできたテーマである「カットソー」を使う。カットソーは言ってみれば「ニット」である。ニットはご存知のようにストレッチがあるのだが、最近では伸びて、縮む(戻る)を重要視しているため、ポリウレタンなどを使い、よりストレッチバック(戻り)を強化している。しかしそこは「tennen」。あくまでも天然繊維、自然分解100%にこだわりたい。そんな時に出会った素材がこの素材。裏毛もいいのですが、少し頼りない。
適度に自然なストレッチして、しかもしっかりとしていて、型崩れもしにくく、見た目も織物風。ツイルインレイという素材である。

環境も健やかであれば、心もリラックスできる。

機能的で着心地がいい。そんなアイテムは心が開放される。
でも考えてみてください。
機能的だけでなく、本当に心の底からもリラックスし開放されるには、さらに精神的な満足感が必要だと思います。
それは物質主義だけで考えればいらない事かもしれないが、tennenはそこを深く考えたいし、大切な事だと思っている。

この素材に使われているコットンは全てオーガニックコットン。
オーガニックコットンとは農薬や殺虫剤を使わず、有機農法で栽培されたコットンです。
オーガニックコットンこそ典型的に「精神的な豊かさ」をわかりやすく説明できる素材であろう。
何故ならばオーガニックコットンと通常のコットンでその見た目、そして風合いに違いがないからである。では何が違うか。それは見た目ではわからない「コト」である。
環境にインパクトを与えず、労働者の健康を守る、とても持続可能な農法で作られたコットン。しかしながら世界で生産されるコットンの中で、オーガニックコットンはわずか3%も満たないと言われてます。反面。通常のコットンの農薬使用量、殺虫剤はものすごい量を使用しています。その周辺の環境、バクテリア、虫たち、近くの河川への流入、生態系への大きな影響は計り知れないものがあります。また枯葉剤なども多用するので、そこにいる労働者の方々の健康被害などその背景を考慮すれば、私たちの正しい選択は自ずと定まってくるのではないでしょうか。さらにそのような1票が精神的に豊かになる事への始まりかもしれません。

デザインもシンプルに。

シンプルに生きる。これは情報過多の現代において非常に難しく、しかし大切な事であるように思います。
シンプルにする事でより、より本質に近づくような気がします。シンプルだからこそ簡単に素通りしていた事をより深く理解し、表現を追求しないといけません。その点、たくさんの情報や飾り付けを多くしたほうがもの作りは簡単かもしれません。
「本質」。それは以前から言っている事であるが、tennenはまず素材で全ては決まると考えています。
もっと言えば「品質」です。そしてそれを形にする時にもなるべく削ぎ落とします。削ぎ落とす事で本質が見えてきます。デザインは全てが連動していると考えています。ですから「カタチ」そのものだけではなく、そこに意思、人、工程、etc... 全てシンプルに考えなくては「いけないと思っています。その考えを前提として、「見た目」の説明をします。見た目もシンプルにする。ステッチや切り替えなど 余計なものを省き、できるだけシンプルに見せる。それがこのジャケットの「見た目」です。
また日本で作る。これもよりシンプルな考え方に比例します。単純に仕事もしやすいし、意思もお互い理解しやすい。生地から製品まで全て日本製にこだわり、デザイン・仕組みをシンプルに考えています。そんなジャケット。ぜひ袖を通して精神的な開放感を感じていただければと思います。